Airbnbがリゾートを対象に お城や別荘に泊まれるらしい
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高級別荘会社を買収するAirbnb
高級別荘賃貸会社「Luxury Retreats」(カナダ・モントリオール)の買収 Luxury Retreatsはたとえば、「8つのベッドルームがあるような別荘」などを所有する。買収価格は3億ドル(約339億9000円)以下。
不動産の会社を買収するといういことは、民泊というCtoCビジネスをやってきたAirbnbが、自分で資産を持つということを意味する。
ちなみに時価総額340億円というのがどのくらいの大きさかというと、芸能事務所の「アミューズ」や、中小地銀の「三重銀行」くらいの大きさだ。なんともイメージしづらい。いわゆる「有名企業」よりははるかに小さい規模だということになる。
Airbnbの物件リストには城が含まれている
Airbnbは今後、Luxury Retreatsの高級物件を自社のリストに統合していく。同社のサービスにはすでに300万件の物件が掲載されている。その中には「城」も1400件含まれている。
記事のタイトルになっていたが正直どうでもいい
IT企業が不動産を持つとはどういうことか
AirbnbやUberのような巨大なスタートアップは、自社で資産をもたずにビジネスをしてきた。パソコンを使ってサイトを作って、サイトの利用料で稼いでいたようなものだ。
部屋が余っている人と部屋を借りたい人をマッチングさせるだけなら、自分で「在庫」を持つ必要がない。在庫がかさんで困るのはAirbnbに登録している利用者だ。
ところがどっこい、自分で不動産を買いはじめると「在庫が売れ残る」というリスクが生じる。
不動産事業で失敗するのか?
中にはAirbnbの不動産買収に対して、「リターンが減る」「IT企業が不動産やってどうすんだ」という意見もあるらしい。
だが、在庫というリスクを抱えるという頃は、むろん賃料をすべてもらえるのだからリターンは高くなる。Airbnbはリスクをとって事業を拡大しているのだから文句を言われる筋合いはないだろう。