ソフトバンクがファンドを買収
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ソフトバンクの買収戦略
良さげなものを高く買うというのがソフトバンクの基本戦略。誰も買いたがらない。
この分野の専門家である証券マンたちにはとうてい理解されない戦術。わざわざ高い買い物をしてリスクをとっている割には大して利益を生まないからだ。
金融の世界の基本はハイリスク・ハイリターン/ローリスク・ローリターン。ソフトバンクはローリターンのためにハイリターンをとっているから頭が悪いとしか思えない。
リスクを考えずに「リターンが出ている」として評価するような層は経済がわからないと言っているようなもの。わからないから悪いというわけではないが。
フォートレス・インベストメントは高いのか
孫氏は13日のフォートレス終値に約39%のプレミアムを付けたたが、PERにすると10倍をわずかに下回る水準。
ロイターは素人向けメディアでないから構わないが、こういう説明不足な記事が多いのがメディアの欠点。朝日新聞あたりでは記者が理解していないから仕方ないケースもあるだろう。
株価100円のものを139円で買ったらプレミアム39%になる。100円で買いたい人はいくらでもいるし、110円くらいでも買いたい人はいるかもしれないから、全株式をほしいなら130円ほどは出さないといけない。ARM買収時のプレミアムは49%。低くはないがソフトバンクにしては控えめのプレミアム。
PERは要するに、利益の何倍の株価かを表す指標。PERが1倍なら株価と同じだけの利益が毎年生まれる。100万円出資すれば次の年に100万円稼げるようなもの。PER10倍だから10年かければ出資額を回収できるようなもの。
「ようなもの」ってのは実際にはそうでないからだが詳しく知りたい人は金融の本でも読めばよろしい。PERの相場は業界にもよるが15~20倍。
お買い得なんじゃないの?
PER8倍やそこらの優良企業が放置されているんだったら買いたければ買えばいい。
買ってみて実は優良企業ではありませんでした、というなら残念だったという話。