ユニリーバの買収; バフェットは敵対的買収を行わない
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クラフト・ハインツがユニリーバに買収提案
約14兆円の企業に対して約16兆円での買収提案を行った。
ユニリーバが「根本的に過小評価している」と回答したように安めの金額ではあるが、買収提案は交渉の中で価格が吊り上がることが多いということを考えれば不自然ではない。
ユニリーバの株価
14兆円だった時価総額が買収提案を受けたニュースによって16兆円(買収価格)まで吊り上がった。
ユニリーバが門前払いしたのはわかっているのだからここで売却すればいいものを、提案価格が吊り上がると考えていたのか投資家は保有したままだった。
買収提案の取り下げ
敵対的買収は無駄にお金がかかる。よほど切羽詰まっていない限りはやらないほうがいい。
クラフト・ハインツの主な株主にはウォーレン・バフェットがいるが、バフェットはこのような無駄なお金の使い方は好まない。
すぐに買収提案を取り下げたのだが、それと同時にユニリーバの株価は14兆円+αまで下落した。
「過小評価している」とい発言を受けてか元の時価総額よりは高めに評価されたようだが、この間に大きく資産を失った投資家もいるだろう。
株式でギャンブルはやめておけ
株式に投資するなら長期保有を前提にすべきだ。
短期保有はギャンブルでしかなく、いかに早くニュースに飛びつくかと、次にどんなニュースが飛び込んでくるかしか影響を受けない。
そんな瞬発力を競うのは無駄だし、高級なシステムとブルームバーグ端末を持っている証券会社には勝てやしない。