外資系ビジネスマンが斬る!日本のおかしなニュース

外資系企業に勤めるビジネスマンがニュースを批判しながら読む斜に構えたニュース解説ブログ

東芝:売却できない原子力事業、社員のリークが多すぎ

ニュース

toyokeizai.net

誰がリークしているのか

東芝は「元社員が」「某幹部が」と内部告発記事がきわめて多い。

誰がリークしているのかわからないが、情報の管理体制はどうなっているのか。もしくは正式にプレスリリースを出すと批判が怖い経営陣がやってるのか。いずれにせよ堂々と説明できない経営陣は無能。

ハイリスクビジネス

海外に打って出るためにPWRが主力のWHを狙ったのだろうが、原子力事業そのものは簡単じゃないし、事故リスクなどさまざまな問題を抱えている。

原子炉にはBWRとPWRの2種類ある。細かい区分は知らない。要するに2種類あって、BWRが旧型でかつ東芝が作っていたもの、PWR型のほうがグローバルスタンダードでありウエスチングハウスが作っていたもの、と理解しておけば十分なはずだ。

ニュースにおいては「どこまで理解すれば十分」と考える人は珍しくないが、仕事や勉強において「ここまで調べれば十分」「ここまで学べば十分」という発想がない人がいる。生産性が低い人の特徴だ。

福島原発の事故がなくても、甘くはなかったと思う。

リターンを望むならリスクを取らなければいけない。これは世の中の原理ともいえる仕組み。ハイリターンが望めるのであればリスクをとるのは悪いことじゃない。

売れないものは買うな

WHは売ってしまったほうがいい。中国か韓国の企業が名乗りを上げる可能性もある。

陰謀論などを信じるほど愚かではないが、中国に原子力技術を提供するのを嫌がる人たちがいるのは事実だろう。原子力関連の企業は、経済面というより政治面で売却が難しい。

じゃあどうすればいいんだっていう人がいるかもしれないが、答えは簡単で「買わなきゃいい」

後先のことを考えずに買ったのか、フィナンシャルアドバイザー(投資銀行や会計士事務所)の口車に乗せられたのかは知らないが、馬鹿みたいに高い金額でハイリスク企業を買ったんだから、倒産をもって落とし前をつけるしかない。

売れないし捨てられないものを買ったらどうなるかってのはふつうの頭を持っていればわかる。なぜ会社を買うときにそこに頭が回らないのか不思議でならない。